Future Driver

ファミコンのコンポジット画質

メガドライブと全然関係無いけど、参考になるかもしれないんで書いてみました。
ファミコンにコンポジット出力を付ける為の回路や作例はやたら沢山あるのだけど、 どうもファミコンの映像信号は自身のデジタルノイズの影響を受け易くて、 その辺で公開されている回路図を真似ただけだとキレイに映らない様です。 なのでここでは主にノイズ対策の効果について書いておきます。

参考にしたサイト

まず追加したコンポジット出力の回路は このサイトの参考回路図 の通りです。
そしてノイズ対策については このサイトの縦縞対策 を参考にしています。

参考回路図の通り回路を追加すると・・・

下のキャプチャーは単にコンポジット出力回路を追加しただけの状態。 見ての通り縦縞がいっぱいあります。 無調整の画像だと縦縞が見え難いんで、 ここに載せているキャプチャーは全部、 コントラストと鮮やかさを上げて、明るさを下げてます。

縦縞対策 (1) 330uFを1個追加する

参考にしたサイトではPPU付近に大容量コンデンサーを足していましたが、 メイン基板が全体的に容量不足の様に感じたんで、 メイン基板の電源付近に330uFを1つ足して見ました。 未対策に比べると、1ドット幅の縦縞が薄れています。
(矢印のコンデンサーがその330uFで、隣にあるのは音声回路のコンデンサーです)

縦縞対策 (2) 10uFを沢山追加する

次に、各ICのパスコン 0.01uF の位置に10uFを足して見ました。 あまり変わらないです。 積層セラミックの0.1〜1.0uFを足した方が良かったかも。

縦縞対策 (3) 空中配線する

次に、2SA937のベースを基板から離して直接PPUのVIDEOピンに接続する 「空中配線」にしてみようとしたけど、 2SA937の足が短いのと、2SA937を加熱し過ぎたんで、 念の為2SA937を2SA1015に交換した上で空中配線しています。 縦縞が全体的に薄くなりました。

縦縞対策 (4) 1nFを追加する

最後はコンポジット出力 (RCAジャックの半田付け部分) に1nFを追加して、 ぼかし効果で縦縞をやや強引に薄くしました。 ちなみにこの1nFは無いよかあった方がエッジのザワザワが薄れて自然に見えるから好きです。

縦縞対策前と後の比較

分かり易くする為に、 ノイズ対策する前とした後の比較図です。 今回は2SA937のベースを空中配線しただけで済ませたけど、 気が向いたら、次回はベースだけじゃなくて、 他の部分もメイン基板から独立させてみようと思います。

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